和ごころ結婚式「いとむすび」をご自分の結婚式として選ばれるお二人には共通点がございます。
それは、「ゲストへの心配りをとても大切にされる」という点です。
二人に関わってくれた人への「感謝」のオモイから、お客様への繊細な心配りをされるのです。
また、「私たちが主役よ!」「私たちを見て!」というお考えも少し遠慮がちです。
ですので、二人の満足度よりもご参列いただくゲストへの心配りを最優先される傾向が強いのです。
しかし、ここで考えていただきたい事がございます。
それは、神前結婚式のご家族の立ち位置なのです。
ご両親が一番お二人に近い位置におられます。
ご家族が続かれます。
次にご親族。
そしてゲストの順に並ばれていませんか?
日本人は世界的に見ても「奥ゆかしい民族」です。
良きも悪しきも「遠慮がちな民族」です。
故に、披露宴ではファミリーが一番末席に着座されて、ゲストへの心配りを最優先されるのです。
しかしながら、誓いを打ち立てる儀式においては、ご両親ご家族、ご親族を最優先されるのです。
それは、神聖な儀式に於いては「心配りよりも大切な事がある」という一面を表しているのだと思います。
昔は神前結婚式にご親族以外の参列が出来ない神社が多くございました。
(現在でもそのような所はございます)
それは、純粋に誓いをたてる為に「心配り」というオモイを排除する為だったと思われます。
式に参列される方は、暑かろうが、寒かろうが、「二人の誓いを純粋にお祝いする」という事が、最優先された事がカタチとなっていたのだと思うのです。
ハッキリ言ってしまえば、二人の心の中の何%を、ゲストへの配慮に占領されてしまうようなゲストは、式へのご参列をご遠慮いただこう。
そして100%を「誓い」という一点に集中して結婚式という儀式を受けていただきたい。
という考えからだったと思います。
お二人を誕生させ、育て上げてきたご両親。
苦楽を共にしたご家族。
二人の成長を見守ってきたご親族。
ココを一番大切にしていたのですね。
しかし、現在では二人が出逢ったキッカケを作ってくれた方。
二人のお付き合いを支えてくれたご友人。
また、一緒に夢を追いかけてきたご友人。
一人前の社会人に育ててくれた恩師等。
二人の誓いの場に参列される事に十分すぎる意義がございますので、現在では参列可能となっている神社が多いのです。
しかしながら、心配りを最優先しなければならないというお考えは、式においてはグッとこらえていただきたいのです。
素直に「誓う」という一点に集中していただきたいのです。
そして、ご両親が表に出ても何の問題もないのです。
何より、二人の誓いを誰よりも喜ばれている人だから・・・
式においては、勇気を持ってご家族の世界を作りあげて下さい。
二人の愛にご参列いただくゲストの方は多少の失礼があったとしても、何も問題無いはずですから。
そして、披露宴にてゲストへの「おもてなし」を感謝の真心込めてお伝えください。
それが、日本の結婚式、披露宴だと思います。