三三九度の盃には
小:過去
中:現在
大:未来
の意味が込められているのは前にもお書きいたしました。
「過去」を清めて「現在(いま)」を見つめて「未来」を誓う。
そのような想いが三三九度の盃に込められております。
上から順番に小:中:大の盃が積まれているのですが
神道の世界では「高い所に神が宿る」とされております。
大昔は大木や大岩を神の「依り代」として崇拝してきました。
ここから三三九度の盃を見てみると
過去:ご先祖様から繋がれた命が
現在:二人が結ばれることにより
未来:その命は未来へ繋がれていく。
小の盃が一番上という事は、過去が一番尊いと汲み取れます。
私たちは「現在(いま)」を生きています。
現在(いま)はいつか「過去」になります。
現在は未来へ繋がっています。
でも現在があるのは「過去」のおかげだという事を忘れてはいけません。
殆どの人が「現在(いま)」を一番大切にしています。
それは今を生きているから当たり前の事だとは思うのですが
仕事にせよ、現在を支えているのは「過去の経験」であります。
それなのに殆どの人が目先の事に囚われ本当に大切な事に目を向けていないと思ってしまいます。
インターネットの普及と反比例して
「人の繋がりが薄まってきてます」
婚礼業界でも
「新しいもの」
「新しいカタチ」
等を売りに、過去を覆すようなケッコンシキ(パーティー)が広まりつつあります。
これは「買い手側」より「売り手側」に問題があると思うのです。
古いカタチなんて「飽きちゃったよね!」
これからはこのスタイルよ!
売り手側が一番飽きているのですね。
そしてそのような人は必ず
襟元を正す大切さ、尊さを完全に無視しています。
結婚式は人生儀礼です。
目先に囚われ今を生きると、この業界の未来はどうなってしまうのでしょうか?
うちの宮司がよく言われる言葉に 私たちは
「今を生きている」のではなく
「今を生かされている」のです。
という言葉があります。
これは、過去に(先祖、先輩)心から敬意を抱き、今を生きる事が大切だという意味だと私は理解しています。
そして今はそのまま未来へ繋がることを表しています。
「縦の糸は私」「横の糸はあなた」は糸の歌詞ですが
「縦は時間軸」「横は人の軸(人の繋がり)」であると思います。
「今を生かされている」感覚でお仕事をしていきましょう!
そうすれば未来へ大切なモノが繋がっていきます。
和ごころ結婚式「いとむすび」の想いです。