私たちは今を生きています。
神社では「生かされている」と表現する事が多いです。
人が生まれる為には必ず父親と母親が必要です。
そう、私たちには必ず「父」と「母」がいるのです。
その父親と母親にも「父」と「母」がいます。
遡れば数えきれないくらいのご先祖が私たちにはいるのです。
今は亡きご先祖ですが、その先祖が「生きていた証」が
私たちの「命」なのです。
人が愛し合う事で命を繋いできたのです。
ご両親にとって私たちの命は「愛の証」でもあるのです。
両親が出会い、二人で同じ未来を描いて行く事を誓い、結ばれた。
そしてその愛の証である子供が生まれた。
その喜びはどれくらいの想いだったのだろうか。
そして子供に「愛」と「夢」を注ぎ大切に育て上げた。
その子供が生涯を共にし、同じ未来を描ける人と出会えた。
その喜びもどれくらいの想いなのだろうか。
その子供の結婚式を見守る両親は何を感じるのだろうか・・・
2年程前の事ですが、岐阜護国神社の神前式で感動の一コマがあった。
目の前で三三九度を受ける娘の姿を直視する事が出来ず、
ずっと俯いていた父親。
隣に座っていた母親が、父親(旦那様)がずっと俯いている事に気付いて。父の手をそっと握った。
突然手を握られ驚いた父親に母親が目で訴えた。
「娘の晴れ姿よ!しっかりと見てあげよう」
そしてその後、手を握り合いながら娘の姿を見守る両親の姿があった。
「お父さんのおかげだよ」
「いやいやお母さんのおかげだよ」
そんな無言の会話を手を通じて語り合っていたのだと思います。
なぜなら二人の「愛の証」が目の前にいる最愛の娘だから。
両親目線で結婚式を捉えると、結婚式の本質が見えてきます。
結婚式に子供に挙げさせるのは本来、親の責任 だったと思うのです。
そして二人にとって結婚式を挙げるのは 子供の責任 だと思うのです。
立派&美しい姿をご両親に見守ってもらい
自分が両親の「愛の証」である事を誇りに抱き、結婚式に挑む。
そこには「命への感謝」が込められている事をどうか感じてください。
自分がお父さんお母さんの「生きている証」
ご先祖の「生きていた証」である事を結婚式を通じてしっかりと心に刻んでください。
和ごころ結婚式 いとむすび にはその思いがしっかりと込められております。