和ごころ結婚式 いとむすび では花嫁衣裳の納入の仕方から特別なコダワリを持っております。
和装(打掛)を自前でご準備される方はまずおみえになりません。
ほとんどの方がレンタルをされます。
レンタルという事は、自分が袖を通す衣裳は他のお客様も袖を通されるという事です。
人生で一番奇麗な花嫁姿を彩る、花嫁衣裳が他のお客様も袖を通すレンタルなの?
複雑な心境になる方もおみえですし、
「レンタルだから仕方ないよね〜」
と割り切る方もおみえです。
その考え方に、私はとてもショックを感じておりました。
この星より大きな愛情を注いで育て上げた愛娘が、「幸せになるために」一生に一度だけ袖を通す「日本女性の憧れ」でもある花嫁衣裳(打掛)に袖を通す。
ご両親にとって愛娘が袖を通す花嫁衣裳は「特別なモノ」なのです。
その花嫁衣裳に袖を通す本人が、「借り物」という意識でいる事がとても残念でならなかったのです。
どうにかして花嫁衣裳に対する考え方を変える方法は無いものか?
これはあなたが「幸せになる為に袖を通す花嫁衣裳」なのです。
って、打掛を「リセット」する方法は無いものか?
私の心の中に一つの課題が出来ました。
その答えは「自宅着付」(ご自宅でのお支度)にあったのです。
自宅着付とは本来その家の仏間で行うものです。
その家に生まれ育った娘が花嫁となり嫁ぐ日。
「素」の状態から「花嫁」となるその一部始終をご先祖にご覧いただく事が自宅着付の本質です。
そして花嫁となった娘がお仏壇にお参りし、今までの人生の感謝を捧げ、嫁ぐ事をご報告する。
ここに花嫁衣裳の課題の答えがありました。
現在は住宅事情等もあり、ご自宅でお支度される花嫁は滅多におみえになりません。
結婚式場のブライズルームにてお支度をされる方がほとんどです。
このブライズルームでご自宅でのお支度を再現すればいいのです。
しかし、お仏壇をもってくる事はできません。
ではどうすればいいのか?
お二人にとって一番身近なご先祖は何と言ってもご両親です。
花嫁に幼い頃、ご両親と一緒に写っている、お気に入りのお写真を一枚持ってきていただく。
そして、そのお写真をフォトフレームに入れて、写真の下に短冊も一緒にいれる。
その短冊にはたった一言
「娘が幸せになりますように」
ご両親の真心が添えられている。
そのフォトフレームを衣裳店にお届けして、花嫁の式服(打掛)の納品準備の仕上げとして衣裳の上に置いていただき、衣裳箱の蓋を閉じる。
これで、この打掛はあなたが幸せになるために袖を通す打掛となる。
女性が幸せになるために一生に一度だけ袖をとおす花嫁衣裳。
届けるのは衣裳だけではない
「娘に幸せになってほしい」
ご両親の愛に満ちた衣裳をお届けするのです。
そして花嫁衣裳を受け取った美容師さんがお支度の準備をする時に、衣裳箱を開けるとフォトフレームが入っている。
そして、フォトフレームを鏡台の前に飾り、衣裳を架け、お客様のお迎えの準備をする。
あなたがブライズルームに入り、鏡台に座ると目の前に
「娘が幸せになりますように」
ご両親の真心に満ちた大切な家族写真がある。
そしてご両親が見守る前で「素」から「花嫁」となる。
袖を通す打掛はご両親の愛に満ちた、あなたが幸せになる為に袖を通す花嫁衣裳なのです。
和ごころ結婚式 いとむすび にて花嫁が袖を通すのは
娘に幸せになって欲しい
そんなご両親の「愛」と「夢」に満ちた衣裳なのです。